ニューイヤーも終わったのでw
スプリング&ジャパンカップ用のアンカーホエイル製作に戻ります。
(コンデレ用86はちょっと休憩で(^^;)
バンパー、フロントアンカーを作ります。
MS4.0のフロントアンカーはリアアンカーとは作りが違います。
同じものを乗せようとすると、
- 可動軸が前に出っ張り収まりが悪い
- 可動軸を後ろにするとジャンプ後のレーン復帰時、進行方向に対して抵抗になる
また、0スラスト移行が難しい - 弓カーボンをそのまま使うとローラーがタイヤに当たりやすい
と良いことなし。
なので専用のものを作る必要があります。
予めの注意点として、
- 本家おじゃぷろさんのマシンを参考にしていますが、完コピではありません。
そもそも作り方は公開されてないので、完成マシンを見てこんな感じかな、と作っています(^^; - 作業自体は難しくないものが多いのですが、とってもめんどくさいですw
作ってる人が少ないのがわかりました…(^^;
もし作られる方は気合い入れてがんばってください!w
フロントアンカー製作手順:
0.最初に
前回のシャーシ作りで前後逆転フレキを作ったと思います。
これもフロントアンカーをつけるマウンタ作成の準備です。
まず用意するものはこちら。
- ボールリンクマスダンパー
- マルチワイドステーFRP
- フロントワイドステーFRP x2
- 強化マウントプレートFRP x2
- 角度調整チップ x4
- ヒクオアーム用FRP各種
全てのFRPをカーボンに変えてもOKです。
1.マウンタを作る
フロントに持ってきたリアユニット(ややこしいw)のネジ穴上のポッチを削り、土台用FRPをつけます。
これを下記写真のように加工してください。
本家はシャーシを削ってプレートを埋め込むのですが、低くなり過ぎてブレーキステーと干渉するため、乗せるだけにしています。
そもそも本家の画像にはブレーキステーがない…(^^;
そこにスラスト角度調整チップを二枚重ねて接着し厚みを出し、スラストをつけた状態でボールリンク用FRPをこんな風に取り付けます。
吊り下げる感じですね。
(C-ATもこの感じのようです)
角度調整チップ持ってない場合はFRPを斜めに削るとか、赤いプラのスラスト調整のを加工してスラストつけてください。
ただ、乗せてみるとわかるのですが、そのままではスペース的に付けられないです。
なのでシャーシを少し加工します。
こんな風に大穴開けます。
(マウンタ側を削るでもOKですがスラストチップが金属なのでw)
この穴にマウンタをはめ込む感じで入れます。
また、ボールリンク FRPのバンパーが乗る部分、左右を短く切り取るのですが、今はまだこのままで置いておきます。
2.バンパーを作る
まずベースには強化マウントFRPを使います。
これを2枚重ねて作るのですが、こいつの先にローラー接続用の弓形プレートも組み込むので、こんな風にしていきます。
キノコヘッドが入る部分があればいいので、それ以外の部分はカットしています。
(横のネジ部分までプレートがあったほうが強度は出ます)
本家は19mmローラーで作るのですが、今回はダブルローラー系にします。理由は後ほど。
2枚張り合わせることでキャップスクリューを埋め込めるようにし、ジャンプからの戻りがよくなるようにテーパーかけておきます。
このローラー接続部は接着せずにネジ止めにしておくと後々便利かと思います。
軸の部分の下穴は3mm、上穴はキノコヘッドが下のプレートにギリギリ当たらないくらいのすり鉢状の穴にして、貼り合わせてください。
3.ヒクオを作る
本家はボディを乗せる部分をキャッチャーで付けるためにMSブレーキのこのパーツを使うのですが。
これだとこのパーツにネジ穴を自分で開けるので強度に問題がありそうで。
なのでカーボン使ってアームを作ります。
こんな感じです。
シャーシに当たってロックがかかるような形にしないと、スラスト抜けなどが防げないので注意です。
アームの前のくぼみと後ろに出てる短いカーボンで固定されるようになっています。
4.リフターを作る
まず削ってなかった土台の部分をバンパー下部のスペースに合わせて調整します。
バンパーの下段部分との隙間でリフター可動時などの左右の動きを調整します。
今回は1mmくらい。あまり左右には動かさないように制限しています。
またこのマウンタのFRPを斜めに削ってスラストが付きやすく加工しています。
で、リフターなのですが…こんな形に。
バネの上にスペースを付けてゴムをアンカーの軸の上下につなぐように引っ掛けます。
もう少し研究してみますが、これでも一応効いてはいます(^^;
このゴムがバンパーを押さえるのにも効いているので、バネは黒バネで大丈夫です。
4.組み込み
各種接続を調整して組み込みます。
アンカー各所とシャーシとの接点、ヒクオアームとシャーシの接点をロックさせて、平面ではほとんど動かないように制限します。
このロック機能がないと3レーンLCはたぶん超えられません。
アンカーとしては制限になりますが、ここは仕方ないと考えます。
5.動作確認
フロントアンカーはここまで可動できます。
本当はもっと行けるのですが、やり過ぎると柔らか過ぎてまともに走れなくなります。
(本家もMS4.0はライトダッシュが限界と書いてありますし…)
これでもATバンパーを超える、凄まじい回帰性能だと思います。
あと、アンカー軸のビスはかならず25mmのキャップスクリューを使ってください。
こいつの根元のツルツル部分を使うことで、FRPなどの磨耗を最小限に押さえます。
6.ローラー接続
ローラーは上13mm、下12-13W逆付け。
理由は2つ。
- ジャンプの入りをよくする
最下段が12mmなのでレーンに入りやすくなります。 - 3レーンLC対策
LCの左壁に触れる時、ミニ四駆はインリフト、あるいはアウトリフトしてることが多いと思います。
このとき、例えば上下19mmだと片方のローラーは壁に当たりません。
上19mm、下17mmでもいいですが、通常走行時のローラー位置が高い、17mmはプラリングしかなく食いつかない、などデメリットが多いです。
この2つの理由から13mm径推奨です。
とはいえローラーベースから考えると9mmのほうが速いと思うのですが、実はこの組み方だとギリギリレギュレーションオーバーします(^^;
13mmだときっかり105mmになるのでたぶん大丈夫に。(なると思うんだけど…)
保険に105mm調整した9mmも作っておくか…
5レーンは13mm、3レーンは9mmとか調整できると面白いもんね。
7.アンダーガードとブレーキステー
フロントブレーキステーも作ります。
フロントにリアユニットだとものすごく広いブレーキスペースが取れます。
で、こないだ出たこのブレーキ用FRP。
ひっろ!w
これを2枚重ねて3mmにして斜めに削るんですが、下に重ねてしまうとブレーキステーが下がってしまいます。
今回は23mmタイヤなのでできるだけブレーキは上げたい。
なので上に接着します。
こんな風にシャーシの形に削り込んでから接着。
裏側はテーパーつけて斜めに削り込んで完成です。
少し重くなるけどしゃぁないです。
(今思えばテーパー付ける部分だけ2枚になるようにすれば軽量化できたのだな…)
ということでフロントアンカー、完成です♪
なかなかゴツくてかっこいいじゃないか!
黒の上のロックナットはゴールドに。
かっこいいのもありますが、何気に普通のロックナットより軽いんですよね…高いだけあるわ。
あとはビスの締め具合、ゴムの張力調整、アームの開度調整で飛行時にヒクオが開き、スラストがかかるようにセッティングしましょう。
上手く調整できれば、平面0スラスト+LC鬼スラストがアンカーでもできます!
次回はリアアンカー、フロントよりは簡単ですが…こっちも実はめんどいです(^^;
ではでは。