フロントバンパー編です。
ホエイルマシンで使うATバンパーを作ります。
手順的にはおじゃぷろさんの作り方で。
詳細はこちらでご確認ください。
では作ってみましょう。
バンパー基部:(難易度:★★☆☆)
使用するパーツは、
- X用FRPマルチプレート
- ハトメx4
です。
ハトメがまとめて買えるようになったの、ほんとうれしい♪
(上のリンクはAOパーツではないですが一応タミヤ のリンク)
まずFRPのこの4箇所の穴を2.5mmに広げ、そこにハトメを入れるのですが、表裏あるので気をつけてください。
※差し込む側が表です
何故かというと、ハトメを入れた側のほうが出っ張る形になるからです。
重要ポイントなのでここは後で解説しますね。
ハトメを入れたら、裏側から皿ビスを入れ、表からワッシャー+ナットを使って締め付けます。
ナットを外すと、ハトメの裏側が皿ビスで広がって抜けなくなっているはずです。
ここまでできたら皿ビスの代わりにトラスビスに入れ換えて。
同じようにワッシャー+ナットで締め付け、圧入します。
バンパー基部なら丈夫なカーボンで積層させた方がいいのでは?と思われる方が多いと思いますが、FRP1枚で「いい」です。
理由は完成後に解説しますが、この部分の柔軟性が必須です。
最後に軽く裏面のハトメの出っ張りとプレートの角をヤスっておいてください。
角が立っているとゴムが当たって切れやすくなります。
ピボット部:(難易度:★★☆☆)
必要なパーツは、
- FRPフロントステー x2
- プラローラー用真鍮軸
です。
弓FRP、いま全然売ってないですよね…
(アマゾンにもないので上のリンクはカーボンです)
がんばって入手してください!
今回のマシンでは、リア含めると4本必要です。
まず弓FRPをこんな形にカットします。
これが4つ(2枚分)必要になります。
調整できるように少し大きめに切っておきます。
そしたら今回は13mmローラーを使うので、2枚だけ13mmのローラー軸の穴を3.8mmまで拡張します。
※この写真、カット失敗してるので参考にしないでくださいw
実際は最初のカットラインで残してください…これだと短過ぎてギリギリで危ないです。
この時、いきなり3.8mmのドリル無理矢理突っ込むとFRP痛めますので、2.5mm、3mm、3.5mmと段階的に広げてください。
RC用のボディリーマー持ってるとけっこう便利です。
めんどくさい場合は座具りビットで穴開けてください。
ほぼ同径になると思います。
そしたら2枚組み合わせて貼り付けます。
左右間違えないようにしてくださいね…
次にピボット軸の穴を3mmに拡張して真鍮軸を入れます。
この部分が擦り切れやすいので金属パーツで強化しておきます。
裏側から真鍮軸差し込んで、着接してください。
表側に少しはみ出るので、ヤスリで平らに整えてください。
最後に全体の角を落とすようにヤスリがけします。
底面もテーパー状のほうが入りがいいですし、ゴムが当たるところは角をなくしておきましょう。
バンパー組み上げ:(難易度:★★☆☆)
基部のピボットが掛かる穴にトラスビスを表から入れて、ロックナットで締めておきます。
ピボット部分をネジで仮止めし、上記ロックナットに当たる部分を削ってピボットが曲がって収まる位置に調整します。
やっべぇ、ほんとギリギリだった・・・w
もう少し長めに取ってくださいね(^^;
こんな感じでできるだけローラー幅が105mmに近くなるように調整してください。
そしたら一度バラして、基部にゴムを通します。
一般的には19mm用ゴムリングを2重巻きにして、2〜3本巻き付けます。
あたしはボールキャップ回すゴムチューブを切って使っています。
ゴムチューブの幅でゴムの力を調整できます。
強度はゴムチューブのほうが高いですが、切れたら1発で終わります。
ゴムリングだと1本切れても走れるので…
お好みのほうをお使いください。
ゴムチューブの幅の目安は、
- 5mm:柔らかすぎ、特殊コース用
- 10mm:適度な硬さ、減速あり
- 15mm:硬め、リジッドに近い
こんな感じだと思います。
今回は1cmにしています。
次にピボット部分をゴムの穴に通し、軸穴の下からビスを入れて、上から大ワッシャー、Oリングを入れ、逆さロックナットで締めます。
一度締め切ってから、ほんのちょっと緩めるくらいにするのがポイントです。
この時、最初に言っていたハトメの表裏の意味がわかります。
ハトメの山の上にワッシャーが乗り、Oリングで適度な圧をかけているので、抵抗やガタが少ないピボットが作れます。
これ初めて知ったとき、おじゃぷろさん天才かと思ったよ…
これでATバンパーの完成です。
あ、組んでから気づいたけど、ピボット軸の横の穴の余分に出てる部分、切り取ってください。
これくらいになってればOKだと思います。
斜めブレーキ:(難易度:★★☆☆)
MAシャーシはフロントアンダーが最初から斜めなので、ただブレーキプレートをつけるだけでOKです。
MSシャーシとの差別化はここだけでも出来るかも?
高度なブレーキセッティングが可能になります。
ここを皿ビス加工して。
つけるだけ。
…なのですが、今回はもう1つ、やっておくことがあります。
まずシャーシのATバンパーの軸になるこの穴を2mmに拡張します。
そしたらブレーキを仮付けして、この穴の上から2mmドリルでブレーキまで貫通させます。
貫通したら、ブレーキを外し、開けた穴を4mmまで拡張します。
ここまで終わったらブレーキを本付けしてください。
ブレーキ取り付け穴もシャーシ上まで貫通させてロックナットで止めますので、2mmで拡張しておくとメンテ性が上がります。
バンパー取り付け:(難易度:★☆☆☆)
まずローラーをつけます。
ローラーは、
- 13mmAAローラー
- 12-13mmWローラー
を使います。
まず12-13ダブルを逆付けします。
その上にスペーサーを挟んでから13mmを取り付けます。
こうすることで平面では上段ローラーに力がかかるとスラストが抜けて0スラストで走るようになります。
LCがキツいコースの場合はここのスペーサーを長くして試してください。
次にシャーシへ取り付けます。
ブレーキに開けた穴から30mmキャップスクリューを入れて、そこにATバンパーを付け、黒バネを入れてから逆さロックナットで締めます。
裏側からキャップスクリューの頭が少し出ちゃうのでヤスリで削っておくのがいいです。
軸穴のハトメを可動方向に少し斜めにドリルで削っておくと、提灯の可動域が大きくなります。
この付け方だとキャップスクリューのネジ溝のないツルツルな部分でATバンパーが上下するので抵抗がなくスムーズに動き、削られにくいので長持ちします。
上にはみ出たビス部分は切ってヤスって整えましょう。
これでフロントバンパーの完成です。
MAにATバンパーを乗せる、1番簡単な方法だと思います。
機能詳細はまた完成後に解説しますね。
次回はリアバンパーです。
いま流行りのバンパーを少しアレンジしてつけてみますね。
ではでは。