ミニ四駆 トルク計算 13.08.19修正 | もし機械設備の設計者がミニ四駆の『サスマシン』を造ったら

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MSシャーシを使ったサスマシンの改造方法
作り方を公開します。

13.08.19修正 前輪、後輪にトルク分けてた為、合算するように修正


ミニ四駆のタイヤ(前輪or後輪)が地面を蹴る力の計算式は


Ft = 0.5 × Tm × Rco × Rs ÷( Rpi × Rci × Rt )  [N]


Ft:タイヤが地面を蹴る力

Tm:モーターのトルク

Rpi:ピニオン半径

Rco:カウンター外半径

Rci:カウンター内半径

Rs:スパー半径

Rt:タイヤ半径


<計算条件>

・駆動ロスはなく、100%効率としています。

 考える場合は、0.9 ~ 0.8 を掛けて下さい。(感覚的数値)

・MS、MAシャーシの場合の計算式です。

・他シャーシの場合は、0.5を以下の係数に変更して下さい。(FMシャーシは逆)

 カウンター、ペラシャによる駆動ロスによる係数です。(感覚的数値)

 後輪:0.5を、0.6 ~ 0.7

 前輪:0.5を、0.4 ~ 0.3 (前輪と後輪を足して1となるように)


<計算方法>

・ギヤの「中心」~「歯の山谷間」をノギスで測って入力して下さい。

・「ギヤの歯数を代わりに入力しても良いです。」

・モーターの仕様からトルクを入力して下さい。


<計算の考え方>

・モーター、ギヤ、タイヤ径からタイヤが地面を蹴る力[N]を求めています。

 が、各部で発生する抵抗を無視しているため、実際の数値とは異なります。

・各組み合わせで計算することで、何倍の力で地面を蹴るか?を数値で比較することができ、

 モータ、ギア、タイヤ、どこを替えるかの判断に使えます。

・算出した数値[N]より、比率を求める方が感覚的に理解できます。




<計算内容、ミスがあったら指摘下さい>


 トルクの計算式をググると、六角レンチ(スパナ)でナットを回す図が出てきて


  T [Nm] = F [N] × R[m] の式が出てきます。コレを使用して計算していきます。


モーターのトルクをTm

ピニオン半径をRpi と置いて

ピニオンがカウンターへ伝える力をFpiとすると、


Fpi = Tm / Rpi [N]


カウンターに発生するトルクをTc

カウンター外ギア半径をRcoとすると


Tc = Fpi * Rco

   = Tm * Rco / Rpi [Nm]


カウンター内ギア半径をRci

カウンター内ギアがスパーに伝える力をFciとすると


Fci = Tc / Rci

   = Tm * Rco / (Rpi * Rci) [N]


スパーの半径をRs

スパーに発生するトルクを Ts とすると


Ts = Fci * Rs

   = Tm * Rco * Rs / (Rpi * Rci) [Nm]


ここで、

MS,MAの場合は、前輪、後輪に分散するため、0.5を掛けて下さい

他シャーシはクラウン、ペラシャを計算しますが面倒なので…

後輪を0.6~0.7、前輪を0.4~0.3の係数として下さい。

この数値は感覚的な数値です。

前輪後輪の係数は足して1.0とします。

そのトルクがタイヤに伝わります。


MS,MAの場合、

タイヤのトルクをTtとすると


Tt = 0.5 * Tm * Rco * Rs / (Rpi * Rci) [Nm]


タイヤ径をRt

タイヤが地面を蹴る力をFtとすると、


Ft = Tt /Rt

   = 0.5 * Tm * Rco * Rs / (Rpi * Rci * Rt) [N]


一番上の式が求められました。


ここで、前輪、後輪に分けた力を合わせます。

Fm = 2 * 0.5 * Tm * Rco * Rs / (Rpi * Rci * Rt) [N]



あとは、組み合わせによる表をつくるかな…

仕事だな…w



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