ミニ四駆では、ローラーベース(前後ローラーの間の長さ:図)が短ければ短いほどコーナーで速いと言われてます。
本当にそうなのか?ということで計算し、数字を比較しました。
基礎計算
コース設計図より、最外周のコース(r=717mm)で計算しました。
ローラーベースは125mm(最短)と165mm(最長)で比較しました。
また、リヤを短くした方がコーナーで速い話も計算しました。
ローラーベース125mm、前後105mmで模式図も書いてみました。
リヤを端から2mm短くすると101mmになります。
なぜリヤを短くするとコーナーが速くなるのか?
それはリヤを短くした分、内側にマシンが向くからではないか?ということが予想されます。
その角度を計算し、比較を行います。
1.計算するもの
- ローラーベースの長短で何が違うのか
- リヤを短くすると内側に向く角度はどれくらい変わるか
短:125mm
長:165mm
ローラーベース125mm
普通:フロント105mm、リヤ105mm
リヤ短:フロント105mm、リヤ101mm
リヤ短2:フロント105mm、リヤ98mm
2.計算
※ x^y = xのy乗 という意味です
- ローラーベースの長短で何が違うのか
- リヤを短くすると内側に向く角度はどれくらい変わるか
コース(半径717mm):(x+717)^2+y^2=717^2
短:x^2+y^2=125^2
長:x^2+y^2=165^2
(省略)
結果
短:内側に向かう角度:5.001°
長:内側に向かう角度:6.607°
短が長より1.606°内側に向いているということがわかりました。
つまり、ローラーベースが短い方が壁に向かう無駄な力が少なく、より内側へ力が向く結論になります。
普通:フロント105mm、リヤ105mm
リヤ短:フロント105mm、リヤ101mm
リヤ短2:フロント105mm、リヤ98mm
リヤ短:+0.99167°(普通基準)
リヤ短2:+1.6039°(普通基準)
リヤを短くすればするほど内側に向くことがわかりました。
3.結果
- ローラーベースの長短で何が違うのか
- リヤを短くすると内側に向く角度はどれくらい変わるか
ローラーベースを短くすればするほどマシンは内側に向く。
リヤを短くすればするほどマシンは内側に向く。
リヤ-4mm:0.99167°
リヤ-7mm:1.6039°
4.結論
ローラーベースが短い=カーブが速い
5.まとめ
ミニ四駆を数字で見ることにより、新たな発見がありました!
わからなかったことを裏取りできると凄くうれしいです。