初心者の最初の難敵「モーター慣らし」。
慣らし方次第でモーターのポテンシャルを上げることも下げることも可能です。
今回は、難しくない「モーター慣らし」をお伝えします!
モーターには2種類の電極が採用されており、
・銅ブラシ
・カーボンブラシ
があります。
銅ブラシを採用している場合は「モーター慣らし」が有効です。
カーボンブラシの場合はほとんど意味がありません・・・。
どちらを採用しているか?は
片軸モーターの種類と特徴
または
両軸(MS・MA)モーターの種類と特徴に書いてあります。
(書いていない場合、基本銅ブラシです)
使うもの
- 単3電池ボックス(2本用・逆転スイッチ付)
- モーター
- ターミナル
- モーター固定具(キット付属品)
- 単3電池ボックス(2本用・逆転スイッチ付)
・・・って何?
TAMIYA 楽しい工作シリーズ No.151 単3電池ボックス(2本用・逆転スイッチ付)
簡単にモーターの正転、逆転を行えるようにするためのものです。
モーター慣らしの方法
- モーターとターミナル、モーター固定具を通常通り組み立てる
- 単3電池ボックスの導線を接点(赤四角)にそれぞれつなげる
- 単3電池ボックスのスイッチを入れる
- 単3電池ボックスのスイッチを逆に入れる
- 3分休ませる
- 正転側にスイッチを入れる
キットの組み立て方と同じです。
例はVSのパーツを使っていますが、MS・MA以外ならできると思います。
(MS・MAはできないことはありませんが難しいかも)
これを5分間行い、モーターを回転させます。
これを5分間行い、モーターを逆回転させます。
モーターが通常回る方向(SFM、FM以外ピニオンギヤ側から見ると左)にスイッチを入れます。
これを30分間行います。
これで終わりです。
モーター慣らしの原理
モーターは工場出荷時に不具合が出ないようにいろいろと安全策が施されています。
ブラシ自体が削れていないため、整流子とブラシ自体の接触面積が小さい状態です。
電流は接触面積が大きければ大きいほど流れやすいので、接触面積を大きくするために「慣らし」を行います。
また、モーターの軸受け部位にグリスが存在します。
グリスは金属同士が削りあわないように潤滑油として存在しますが、最初は多すぎます。
「慣らし」をすることでこのグリスを少しずつ除去します。
ちなみに、未使用モーターをブレーキクリーナーに漬けて乾燥させると、すごくうるさいモーターが出来上がります。
なぜなら、グリスが存在しないから。
グリスがなさすぎるのも抵抗が発生する原因です。
ただ、回転数は普通のモノより段違いに高いです。
レギュレーション違反になりますのでご注意ください。
「グリスってすげー」ってなります。
モーター慣らしをもっと極めたい方へ
「モーターの寿命」=「ブラシの寿命」です。
モーターの寿命が尽きそうな時が一番速いです。
なぜなら整流子とブラシ自体の接触面積が一番大きい状態だから!
グリスもいい感じに除去+なじんでいます。
その状態をどう作るか?
「モーターの寿命を知ればいい」のです。
例えば、3V(単3電池2本分)固定でモーターの平均寿命が12時間だったとします。
それだったら11時間で慣らしを止める、と。
常に良い状態でモーターが使えます。
反則技とも言えますが高電圧を使い、短時間でモーターの寿命を迎えさせるような方法もあります。
だいたい平均寿命の90%程度の時間で止めればGood。
超四駆、フェンスカーと呼ばれたモノの技術の流用です。
ちなみに私は知っていますが現在使っていません\(^o^)/
1回トルクチューンに使ってみたら「コレはアカンやろ・・・」レベルになったからです。
あと、お金がめっちゃかかるし、テスト走行でモーターがダメになる(笑)
テスト走行大好きマンとしては辛いです。